車検で入庫してきたプレマシーですが、いきなりエンジンチェックランプ点灯のまま入庫。
お客様も点いてたのは知っていたが、走行は出来てたのでそのまま走行していたそうです。
ただチェックランプやワーニングランプが点いたままの状態では当然ですが車検は通すことはできません。
まずは故障で何を拾っているかチェック・・・
EGRバルブのエラーです。
最近の車はとにかく排気ガスはクリーンにという厳しい規制があるために、エンジン内部で燃焼した排気ガスの一部を再度燃焼室へ循環させることで、なるべく外へ排出される排気ガスを少しでもクリーンにしようという対策が施されているんですが、これがエラー起こすというのは・・・あまりない内容。
ひとまずEGRバルブを外すのですが、さてこのEGRをキレイにするという作業は、結構レアケースのような気がします。どこにあるんだろ?と探すのですが。。。
パイプが入り組んでたりしててかなり奥まったところ。バッテリーを外し、エアークリーナーも外し、冷却水のパイプを外しと結構色々外してやっとたどりつきました。ちなみに赤丸をつけたところにEGRバルブがついてました。
EGRバルブ外してみました。
あまりお目にかかれないパーツではあるので、ちょっと見入る。
しかしこんな小さなパーツなのにあれだけ高温の排気ガスを取り込むんだからすごいもんです。
ここを通ったガスがもう一度燃焼室に入っていくんですね。
ということで、EGRバルブをクリーニング。
センサーも絡んでいるのでこすったりするようなことはなるべくしないように
スロットルバルブクリーナーなど溶かして落とす方法でクリーニング。
結構なススがでてきました。
これで組付けて完成したのですが、
チェックランプは消えているのにエンジンの回転がおかしく、
アクセル踏んでも加速しない・・・(;^_^A。これってもしかして・・・。
エアークリーナー手前についている「エアフロセンサー」です。
チェックランプついてないのにエンジンが吹けない、加速できない、
アクセル開度に対して回転バラバラ・・・。
今回のEGRバルブのエラーも
おそらくこの「エアフロセンサー」の吸入空気量の測定でバグが生じていて、
燃料調整の不具合からEGRバルブエラーにも繋がったのではないか?ということです。
エアフロセンサーのエラーコードってこの車、出ないんですって。
(今回色んな方にお助け頂きました)
ということで、エアフロセンサー交換とEGRバルブ清掃のアップでしたが、
今の車はとにかく電子制御のかたまりということもあり、
1つのセンサーが壊れることによって、複合的にエラー検出してしまうので、少々難儀
を極めました。
今後出てくるクルマはますます電子制御による介入はますます多くなってくるでしょう。
今回の車両は年式も10年を越え13万キロ近く走行しているので電子部品の劣化は致し方ないかと思います。
技術の進歩によって車そのものの寿命は向上しています。
それは電子制御による恩恵も大きくなっているかもしれませんが、
電子部品や電気系というものは前兆を察知することがほぼ無理でもあります。
電気系や電子部品の異常の場合は、ほとんどの場合「黄色いエンジンチェックランプ」が点灯します。
この場合は「とりあえずレベル」の走行はできますので、
当社へご連絡頂くか遠方の場合は整備工場か大手カーショップへ駈け込んでください。
エアフロセンサー交換
パーツ代14491円 交換手数料10707円
EGRバルブ清掃
作業工賃 18810円
岩倉セルフステーション岩倉市大市場町郷廻331
TEL 0587-66-8522
http://mitsuyu.co.jp/station/station-iwakura