むせ返るような夏を迎えた7月1日。 シトロエンC6を借り出してみました。
C6は2012年まで生産され、
「大統領が愛する車」と言われ日本でも インポートカーオブザイヤーを受賞したほどの名車です。
残念ながら、もはや絶版車であり、コンディションが良い個体も少ないため、
今乗るべきクルマとして、強くお勧め。
当日、温度計はなんと38度。
暑さに弱いイメージがあるフランス車ですが、乗り始めからエアコンが良く効きます。
日本車では、絶対味わえない構造です。ハッチバックに見えて4ドアサルーン。
写真撮るだけで時間が過ぎてしまいます。
ドアを開ければアイボリーのレザーシート。 燦々と輝く太陽光線で、眩しく感じます。
特筆すべきは後部座席。
リクライニングも効く上、
アームレストに助手席を前にスライドさせるコントローラーも装備されてます。
空調と静けさがセレ ブ空間を満喫できます。
四座席のドアに装備された小物入れ。
ゆったり開閉するギミックに、入れるものも洒落たモノを入れたくなります。
乗り心地は、あらゆる車と一線を画します。
3リットルエンジンなのでハイパワーを期待しがちですが、 息の長い加速でゆったり回るエンジン。
ハイドロマチックのサスペンションは、
ことばで表現出来ないほど 独特です。
不慣れな間は「ハンドリングが甘い」と感じがちかもしれません。
ドイツや日本、
いやいや世界中の車が「人間の能力を増幅させる装置」として ダイレクト感やハイパワーをエスカレートさせる方向になりがちですが、 このC6は、人間が持つ五感の繊細さを、より上質なものに昇華させてくれます。
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スパイスカーレント