今回はニッサン キューブのリヤハブベアリング交換です。
走行距離10万キロ少々ですが、走行中に大きな音がするということでの入庫です。
テスト走行すると時速30km/hを超えるころから「ゴォォォォォォ」と結構な音が。。。
最後確認でリフトアップして宙に浮いたタイヤを回してみるとゴリゴリした感触とともに音も出てる、
間違いなくハブについているベアリングが摩耗していると断定です。
キューブのハブベアリングはドラムブレーキのケース側についているんですが、
圧入しているので油圧プレスを使用して抜きます。
とその前にベアリングが抜けないようにするために【Cリング】が入っているのですが。
この形状がなかなか手ごわく少々コツがいります。
マイナスドライバー2本を使ってCリングを起こし、ジワジワとミゾから外していくといった感じです。
リングが外れたらあとは古いベアリングを抜くだけ。
これはプレスとベアリングより少し小さめのソケットを使用して抜いていく・・・
ここまでは比較的ラクにいけてしまうものです。
さて新しいベアリングの圧入ですが、ここは非常に神経を使います。
新しいベアリングを圧入するのに清掃と潤滑スプレーを塗布して、油圧プレスでゆっくり入れていきます。
ここの入りは必ず真っすぐに入れていかないと新品ベアリングを破損させてしまうので
とにかく慎重に入れ行きます。(抜き取った古いベアリングをあてがうと一番やりやすいですね)
ゆっくりと、時折プレスから外して挿入量を適度確認しながら入れていき、
止め口に当たったらCリングで抜け止めをして完成です。
抜き取ったベアリングですが、
内側にサビがあり切れ込みのところからもサビが浮いてきていることから、
内部のボールベアリングもサビなどの腐食やグリスの劣化によって
摩耗が促進されてガタができ轟音に繋がったということになると思います。
車の寿命は年々伸びてきていますが、
だいたい製造されて7~8年を経過したあたりから様々な部品の劣化が出始めてきます。
距離数による場合もあれば経年による場合もあります。
こういった耐久消耗品というものについては
日ごろのメンテナンスではなかなか発見はしづらい部位かもしれませんが、
普段の走行で異音を感じたらぜひご相談ください。
岩倉セルフステーション
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