サービス事例

マツダ　ロードスター　デファレンシャルケース交換

走行中突然「ドン」という音とともに急失速してしまい、レッカー入庫になったロードスター。

エンジンかけてシフトを「D」レンジに入れた途端、下からドンドンドンドンとすごい音。

明らかに前にも後ろにも進めないし、

イヤな感触がするので「N」レンジにして手押しでピットに入れるつもりが、

これが全く動かない・・・。仕方なく台車に乗せてピットへ。

とりあえず車をピットに押し込んで下をのぞき込む。

後部から見たものですが、何か傾いてません？

真ん中にあるのは左右の回転差を機械的に制御するデファレンシャルのケースですが、

右側に落ちています。

落ちてる？？？と右側を見てみると・・・。

ボッキリと割れてるではありませんか！

しかも結構耐久性のあるはずのモノがものの見事にいってます。

これではいくらニュートラルにしてもドライブシャフトが繋がってるので進むはずもなく

ロックが掛かった状態です。

さらに言えば、下からドンドンと響いていたのは

エンジンから後輪へ動力を伝えるプロペラシャフトが暴れていた音ということ。

無理に動かせばさらなるダメージを生んでいた可能性もありました。

ということで、外したデファレンシャルです。

右側がボキッと折れてしまってます。

このＮＢ型のデファレンシャルケースは１．８Ｌモデル１．６Ｌモデル、

ＡＴならば共通とのことでしたので

中古ＡＳＳＹで注文し取付しました。

結構頑丈なH鋼ですが、こんな見事に折れてしまうもんなのでしょうか？

これが高速走行中に突然折れてしまうと先ほどのように

後輪がロックしてしまう恐れがあるということを考えたらゾッとしますね。

たださすがにこればかりは前兆とかがあるわけではないので、何とも対策しようがないのです。

と、ここで割れた部分を繋ぎ合わせてみると、

なぜかよくわからないこの窪みの部分。

ここからいってるというのがわかります。

何のための窪みなのかよくわかりませんが、

色々調べてみるといった経験があるユーザーさん居るみたいです。

どんな車にもあることですがＮＢ型ロードスターのウイークポイントみたいですね。

以上まだまだファンが多く、

ネオクラシックの部類に入ってきたマツダＮＢ型ロードスターのデフ交換でした。

参考工賃・・・１９８００円～