新しい技術や革新などによって、車に使われる素材も年々大きく変わってきています。
その中でも顕著になっているのは、エンジンまわりの素材が変わってきていること。
今回は、エンジンオイルを貯めておくオイルパンの交換です。
こちらが新品のオイルパンですが、ここ数年増えてきているのが鉄製のものから軽量なアルミでできたオイルパンが増えてきていることです。
確かに軽量で熱にも耐えられる、放熱性が高い素材である反面、ドレンボルトを取り付けるネジ山が傷みやすいという欠点があります。
これまでの鉄製のオイルパンに比べると規定されている締め付ける力(締付トルク)が少ないため、締め込みをやりすぎてしまうと一撃でネジ山を破壊してしまい、オイル漏れを起こしてしまいます。
このネジ山がナメてしまったオイルパンを交換するためには、補機ベルトを外さなければならないです。
この車に限らずですが、軽自動車のうち一世代前のエンジンのK6A型やKF型のアルミオイルパンは、よくネジ山ナメてしまっているケース多いみたいですね(規定トルクの最低値で締めるのが痛めるリスクは低いです)。
なかなか立派なクランクガードが付いてるなぁ~と、さすがメルセデス傘下のクルマだけあって、頑丈に作ってますね。そして赤い溶剤がついた部分に最初の写真のオイルパンが合体するという形です。
この赤い溶剤はオイルパンにもビッシリ塗ってありますが、これがパッキンの役割をします。国産車は形成されたゴムだったり厚手の紙(厳密には紙ではない)がパッキンだったりしますね。
今回はアルミオイルパンの交換の模様を紹介しました。
最近多いアルミ製オイルパンはドレンボルトの規定トルクを確実に守らないと一撃でオイルパンのネジ山を破壊します。DIYでオイル交換をされる方もいらっしゃると思いますが、実際規定トルクで締めると「え?こんな緩そうな感じでいいの?」と勘違いするくらい、アルミ製オイルパンのドレン締付はゆるいです。
また規定トルクで常に締めてても、オイル交換の回数次第でネジ山が切れてしまうケースもあります。
その場合は今回のようなオイルパン交換が一番無難かと思います。
ドレンボルト付近からオイルが滲んできているなどの症状がありましたら、
ぜひご相談ください。
岩倉セルフステーション岩倉市大市場町郷廻331
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