「エンジンが信号停止中にガタガタ言って、ストンと止まる・・・。」
こういった症状で入庫がありました。
症状的にはエンジンそのものはアクセル入れると、ちゃんと吹け上がり、
3本のプラグもちゃんと火花は出てる様子。
試しにコンピュータを当てても、
各種センサーも稼働している・・・。
となるとスロットルボディか?ということで、
清掃してみようということになりました。
スロットルボディは、
アクセル開度に合わせて空気の流入量をコントロールするための
バルブで、「良い爆発」をさせるために重要な部品になります。
車そのものは平成20年代初めのスズキの軽自動車。
スズキの前世代エンジンの「K6A」型シリーズ。
ただこのK6A型には2つのパターンがあり、
ワイヤーでバルブをあける機械式のスロットルボディと、
エンジンコンピュータからの信号で開閉させる
電子式のスロットルボディの2パターンがあり、
今回は後者の電子制御スロットルでした。
スロットルボディの内部です。
真ん中にある弁が開閉することで空気の流入量を調整するのですが、
ちょうど弁が閉じた時のバルブ内部の壁面に黒い線のようなものが
ついているのがわかりますでしょうか?
これは外部から取り込む空気だけではなく、
エンジン燃焼室からの吹き返しやブローバイガスの還流で、
油分やカーボンが蓄積してしまいます。
これがアイドリング時の空気流入を遮ってしまい、
燃焼のために必要な酸素が不足してエンストしてしまいそう、
またはエンストを引き起こしてしまうわけです。
これを除去するためにはエンジン上部のエアークリーナーボックスを外し
スロットルボディを外しての清掃になるわけですが、
昔のような機械式のスロットルボディの場合、
専用クリーナーを吹き付けて、
カーボンなどの汚れを溶かして一緒にエンジン内部で燃やすという方法が
出来ましたが、
電子制御となった今は、
溶剤などが混入すると電子機器を備えた本体だけでなく、
各種センサーにも影響が出るため、クリーナーをウエスに染みこませて、
バルブを手で開放して清掃をする方法になります。
これが完成した写真ですが、
汚れがキレイになったのがわかるでしょうか?
この清掃方法ですが、バルブ弁の開放をするのに、
かなり強い力がかかっているため、
指で押さえながらの清掃になるのですが、
挟んでしまうと結構な力で指を挟んでしまいます。
(工具を使用すると傷になってしまうので、
なるべくスロットルバルブに傷が入らないようにするためです)
清掃が終わったら組んでいき、
エンジンをかけてコンピュータを使用してリセットを実施し終了です。
こういった症状は特にちょい乗りが多い方には
顕著にでるかもしれません。
走行中は気にならないが、アイドリングが不安定になる。。。
こういった症状の場合はぜひご相談ください。
カーライフステーション岩倉店
愛知県岩倉市大市場町郷廻331
☎︎0587-66-8522