車検入庫のスズキアルトワークス。年間走行距離がわずか500kmという非常に少ない距離しか使用していない車。
使用用途としてはホントに休みにドライブでちょっと乗るだけというもので、大掛かりにどこかが悪いとかっていうわけではありません。
ただメーカーとしても指定している交換部品はあり、その中でも重要なものが「ブレーキフルード」です。
今回の車は走行そのものはかなり少ないもので、5年目で走行距離は4000km。前回もブレーキフルード交換は実施してますが、酸化による褐色が見られます。ちなみに新品は写真右の容器に入ってますが、無色透明です。
一度ブレーキフルードに熱が加わると酸化が促進され、距離に関係なく劣化はしてしまいます。
当店でも車検の際に走行距離が少ないからという理由で、ブレーキフルード交換も省略したいというお客様も実際に見えますが、車にとっての三大要素である「走る」「曲がる」「止まる」のうち、もっとも大事なことは「止まる」ことです。
クルマを所有するうえで、タイヤを外すタイミングは最低でも年に1回あります。法定1年点検と車検です。ただ法定1年点検は所有者・使用者の義務ではあるものの、罰則がないため法定1年点検に出されない方が見えるのも事実です。
そこで自動車メーカー各社では、自動車メーカーとして定期交換品を「どのタイミング」で交換を「してください」としているのか記載されてます。
ブレーキフルード交換を見ると、交換時期は乗用車で新車から3年目、それ以降は2年ごとと記載されています。すなわち必ずやらなければならない「車検」のタイミングで交換をすることが推奨されてるわけです。
ブレーキフルードは劣化した状態、または交換をしていないとなると、ブレーキが突然効かなくなるといったこと、ブレーキホース類などの腐食の原因にもなったりします。
最悪でもタイヤを外す機会のある車検のタイミングにしかできないブレーキフルードの交換は定期交換品として実施することをオススメします。
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