左側の後部座席の床下が濡れているとのことで入庫。
しかし外装やドア側から雨水が侵入している様子もなく、
かといって下から侵入してくるとは考えにくい。。。
ところが調べてみると、
この年式のAクラスには経年劣化による雨漏りが顕著に出るところがあるのです。
その場所というのはすでにバラした写真ですが、
リヤバンパーの中のとある部品の劣化が原因です。
バラしてると中から現れたもの。。。これです。
室内の空気を外に逃がすためのベンチレーションダクトです。
このパーツについている白いパッキンが硬化して、
そこから水が漏れてくるといった感じです。
外してみるとわかるのですが、雨水の流れがくっきり見えます。
ここには本来テールランプのユニットがあるのですが、
そのユニットがはまっているところの間を水が抜けていくのです。
これは左右両方とも同じです。
そうすると行き着いた先にあるのが、このベンチレーションダクト。
ちょうど黒いシミと一緒にダクトそのものにも汚れた水が通ったあとがあります。
ダクトを外してみたその奥のほうを見ると、雨水によるカビ汚れ。
さらにちょっと溜まっている状況でした。
左側が新しく納品されたダクト。
右側が外したものです。実は新しく来たものは対策されてました。
シリコンパーツの内側にゴムが入ってます。
実はプラスチックの反動力を使って4か所の爪で引っ掛けてるだけ。
その抑えの役目をしていた外周のシリコンがだんだん硬化して反動力がなくなり、
ガバガバに動いてしまい水が入るといった感じでした。
取り付ける前にしっかり清掃と脱脂をします。
これははめ込んだ後、さらに対策としてコーキングをするためです。
新品を装着。対策品に変わっているとはいえ、
バンパーを外すだけでも大変ですので、さらにこの外周をコーキングしてバンパーつけて完成です。
今回車内の水抜きは乾湿両用の掃除機で吸えるだけ吸い、
お客様のほうでご自宅で好天時に窓開け乾燥という形になりました。
パーツとしては3000円ほどのものですが、
5~6年で劣化し車内が水濡れしてしまう、
Aクラスのウイークポイントでもある「ベンチレーションダクト」の交換でした。
岩倉セルフステーション岩倉市大市場町郷廻331
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