車検整備にてラジエター液の交換を実施しています。
ただワンボックス系のラジエター液のエア抜きが難しく、昔から課題となっていました。
※KD型エンジンとは
トヨタが製造している直列4気筒のディーゼルエンジンシリーズです。
主に乗用車や商用車に搭載されており、その特徴は高い燃費性能と低排出ガスを実現していることです。
KD型エンジンは、トヨタの「D-4D」技術(ディーゼルインジェクション技術)を使用しており、
これは、高精度の燃料噴射を可能にし、燃費効率を向上させます。
具体的な特徴としては、以下の点が挙げられます。
1 燃料性能 燃料消費を抑えるために、エンジンの効率を最大限に高める設計がされています。
2 低排出ガス 高効率な燃焼を実現することで、ディーゼルエンジン特有の排出ガス(特にNOxやPM)を抑制しています。
3 耐久性 トヨタのディーゼルエンジンは耐久性にも優れており、長期間の使用でも性能が安定していることが特徴です。
4 ターボチャージャー 多くのKD型エンジンはターボチャージャーを搭載しており、
エンジン出力の向上と効率の改善が図られています。
このエンジンシリーズは、トヨタの多くの車両、特にランドクルーザーやハイラックスなどの
SUVやピックアップトラックに搭載されています。
エア抜きの方法
1エンジンを冷ます
高温のエンジンで作業をすると危険なため、必ずエンジンが冷めてから行います。
2ラジエーターキャップを開ける
ラジエーターのキャップを慎重に開けます。(圧力がかかっている場合があるので注意)
3エア抜きバルブを開ける
車によってはラジエーターやヒーターコア部分にエア抜き用のバルブがあります。
これを開けることで空気を抜きます。
4エンジンを動かす
エンジンをアイドリングで回しながら、冷却液が循環するのを確認します。
冷却液が流れる音や温度をチェックし、
エアが抜けて冷却液が安定して流れるまで続けます。
5冷却液レベルを確認
エアが抜けた後、冷却液の量を確認し、必要に応じて補充します。
これにより冷却システムが正常に機能するようになります。
200系ハイエースより対策されエア抜きバルブが設けられました。
後は簡単でバルブを開きながらラジエター冷却水を注入していくとエア抜きバルブより画像のように噴出してきます。
つまりここまでは水が注入されたという証となります。
後は説明書通りにエンジン暖機をとり、電動ファンが回り出せば完成です。
岩倉セルフステーション
岩倉市大市場町郷廻331
TEL 0587-66-8522
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