自動車についている「O2センサー」について
UPDATE: 2021.11.18

かつては「10年10万キロ」なんて言われていた自動車も、車メーカー各社の技術革新や発達によって、年々車の寿命が延びてきてます。

メンテナンスをきちんとしていれば10万キロ超えても調子の良い車も非常に多いです。しかし寿命が延びてきたことによって、あまり聞きなれていないパーツの交換があるなんてこともあります。

岩倉店では10万キロを突破している車の入庫が非常に多く、時折エンジンチェックランプが点灯した状態で入庫してくる車もいます。

その中でも多いのが「O2センサー(オーツーセンサー)」の故障によるものです。

O2センサーは、排気ガス内に含まれている酸素濃度を検出して、エンジン内部で燃焼している燃料が濃いのか薄いのかを判断し、検知した酸素濃度の情報を車のECU(エンジンコントロールユニット)に送り、燃料と空気の混合比を走行条件に合わせて的確に変えます。

形で見るとまるでスパークプラグのような形をしています。

この内部に検出するための「ジルコニア素子」が内蔵されており、

この素子に触れた酸素を検出すると電気が発生することで

排気ガス内の酸素濃度を検出するしくみです。

O2センサーを排気管の接続部分に設置します。

ほとんどのO2センサーは2個ついており、

1つはエンジン排気側直後のあたり、

もう1つは触媒の後についています。

このO2センサーは排気管内の高温下にさらされるのと、

車の振動によって内部素子が割れたり、

雨水の配線侵入などによっていつかは故障してしまいます。

故障すると酸素濃度の検出ができなくなるため、燃料が濃くなり、

燃費の悪化や排出ガスの有害化を招いてしまうため、

車のメーター内のチェックランプが点灯する仕組みです。

すぐに停止してしまうなどの症状はあまりないですが、

車にとってはさらなる故障を招きかねないものです。

また走行できるとはいえチェックランプの点灯した状態での走行は

整備不良車となるため車両検査も合格はできません。

日本の道路環境でのO2センサーの寿命は7~10年くらい

といわれています。

初年度登録からこれくらいの年数の経過した車にお乗りの際は

こういった電子部品の交換も念頭に入れておくといいですね。

O2センサーは車種やメーカーによりますが

9000円~20000円ほど。

また取付工賃も車種や取付位置によって

3000円~15000円くらいですが

詳細は店舗スタッフへお声がけください。

 

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