こちらはとあるワンボックスカーのホイールです。
車検が切れたということでご入庫頂きましたが、
ピットに入れてブレーキパッドの残量を確認するために
ホイールキャップを外した時に衝撃的な光景を目の当たりにしました。
ホイールを止めるナットが裏表逆で取り付けてありました。
しかもこれが4輪全部です。
違和感出てたはずとか言うよりも、よく脱落事故にならなかったなと思いました。
タイヤ交換はユーザーさん自身でやるという方も多いですし
覚えていて損はないので良いと思いますが、さすがにこれは非常に危険。。。
ホイールナットとホイールは、車種ごとに密接に関係してます。
このクルマの場合はナットそのものには斜めにカットが入っているナット
(「テーパーナット」と言います)が使用されており、
また取付されるホイールの取付穴も同じ角度の斜めカットが入っています。
この斜めにカットしてる部分がホイールとナットを密接に止めることができるわけです。
さらに言えばテーパー形状になってるので、回転軸に対して芯ズレが生じないようにもなってます。
なのでナットを逆につけてしまうと、加速減速のたびに取付穴の遊びが発生して、
ホイールが車体側についているボルト本体にガンガン当たる形になってしまい、
最悪ボルトが折れて脱輪してしまうんです。
またメーカーによっては、テーパー形状で止めるものもあれば、
ワッシャーがナットについてて、ワッシャー面で固定させる車種もあったりしますので、
ご自身でタイヤ交換の際はホイールとナットの取付面が合ってるか確認の上で取り付けましょう。
不明点などあればアドバイスさせていただきますし、プロにお任せいただいたほうが確実です。
タイヤローテーション(フロントバランス調整込) ¥4400~(車種により金額変わります)
岩倉セルフステーション岩倉市大市場町郷廻331
TEL 0587-66-8522
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