上名古屋セルフステーションの井ノ下です。
久々に整備ブログ更新です。(;^_^A

今回はトヨタMR-Sのシーケンシャルマニュアルに関するものです。
2000年から2008年にかけてトヨタからリリースされたスポーツカーの「MR-S」と「セリカ」にはシーケンシャルマニュアルという2ペダルマニュアルの車両があります。

この車は構造はマニュアル車の機構を使ってますが、クラッチの操作をコンピュータ制御と油圧を使用して操作する構造で、一昔前のサーキットレースでは主流のトランスミッション形式でした。
今回はこの油圧駆動させてる部分「アクチュエーター」内のフルード交換です。

実は構造としてはそんなに難しいものではなく、古いフルードを吸い取って、新しいオイルを補填するという、いたってシンプルなことではあるんですが、MR-Sの場合はボンネット内部が狭く、取り外すのに若干苦労します。

運転席ドアとあけてしまうとアクチュエーターが作動してしまうので、ヒューズを外してから作業を開始します。
補強バーを外してから、次にエアークリーナー部品などを外していくと、中にアクチュエーターが出てきます。
フルードそのものは非常に繊細なもので、異物などが入らないようカバーが被せられてます。

古いフルードを吸い取ってから350ml分新しいものを入れ、あとはパーツ類をもとにもどすだけです。

どのタイミングでこのアクチュエーターフルードを変えるのかというのは載っていないのですが、変速作用をするところなので、2年に1度の交換が良いかと思います。
数少ないシーケンシャルマニュアルという機構の貴重な交換作業をお伝えしました。

 

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