泣く子も黙るメルセデスベンツのVクラス。こんなアングルからだと
まるで巨大な船のようにすら見えます。
この車が日本に初上陸したとき世の中の評価は真っ二つ。
「さすがベンツ」と賞賛する声と「高級感が無い」と
バッサリ斬る声に分かれました。
今回試乗してみたら、確かに評価が分かれるのも納得。
ヨーロッパでは警察や郵便局など「働く車」として活躍するため
ゴツゴツとした乗りごこちが優雅と言えないのは確かです。
でも、シートの出来がやっぱりいいんです。
特にサードシートに座り、巨大な折りたたみテーブルを出したとき、
思わず「グリーン車かっ」とツッコミを入れたくなるほど(^_^;)
テーブルを出すときには、セカンドシートを畳むのですが
畳んだ背もたれに靴を脱いで足を載せたら、
誰でもVIPな重役気分間違いなし!
このVクラス、意外と小回り効く取り回しの良さも持っていますが、
慣れるまではアクセルとブレーキにご注意あれ。
国産車と比べると「エッ?」というくらい重いアクセルペダルと
「マジッ?」と不安を感じるほど深く踏み込むことで効くブレーキペダル。
別に故障でもなんでもないので、数キロ乗れば慣れますが
走り始めだけお気をつけ下さい。
パワーが足りないという声もありましたが、30万km 50万km走るのも
珍しくないと言われる2800ccのエンジンは十分パワフル。
アクセルひと踏みで、2トンもある車体を軽々と引っ張ります。
ファミリーや仲間でドライブするのは、もちろんお勧めですが
ノンアルコールビールと、おつまみを持ち込んで読書やゲームなど、
広大な車内で「独り会議」なんぞしてみるのもオツな
愉しみかもしれません。
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